グリーンボンドやサステナビリティボンドの効果検証レポートが面白かった。
既存研究では、ESGなどの活動に信頼性の高い合図=シグナルを市場に送っているというシグナリング仮説と、そもそもESGなどの活動をアピールする自体が資本コストを下げるというグリーンウォッシュ仮説がある。本研究では、ESG活動に対するコミットメントを経て投資家のポジティブな評価及び、債券市場での2bpほどのグリーニアム効果を得ているとしている。CO2削減に関しては、排出量/売上、をスコア計算に入れ、10%有意と、さらなる検証期間が求められる、としている。
グリーウォッシュという言葉は、、「環境に優しい(green)」と「うわべを取り繕う(whitewashing)」を組み合わせた造語で、企業などが実際には環境に配慮していないにもかかわらず、あたかも環境に優しいかのように見せかける行為を指す。この言葉自体は、Wikipediaによれば、1980年代からある単語らしい。
個人的には、F1でベッテルが「グリーウォッシュ」と批判されたことで覚えていた。もともと環境活動に熱心だったベッテルが引退時インタビューで、フォームラEについて「あの技術は自動車とは直結しないから興味がない」みたいなことを答えて、フォームラEチャンピオン経験者のディ・グラッシがベッテルのフォームラEに対する無理解を「グリーンウォッシュ」と批判したのが経緯1。