FMI(Financial Market Infrastructure)とは金融取引の基盤となるシステムや機関を指し、FMI原則とは2012年に国際決済銀行(BIS)と証券監督者国際機構(IOSCO)によって策定されたFMIのガイドライン1。日銀の決済システムレポートによると、ステーブルコインはFMIの機能を有しており、IOSCOのモニタリング定義で言うところの制度整備の確認段階(ステージ1)らしい。
原則に基づく評価をすると、いくつか課題があり(図表20参照)、実務運用評価の段階(ステージ2)作業中とのこと。
上記のガイダンスの策定・公表は、「ステーブルコインに対する FMI 原則の適用」に関するステージ 1 作業と位置付けられており、CPMI-IOSCO は、残された課題に関するステージ 2 作業に取り組んでいる。例えば、同ガイダンスは、単一通貨型ステーブルコインを念頭に置き、複数通貨型ステーブルコイン特有の論点(通貨ミスマッチ等)については検討していないことから、CPMI-IOSCO は、複数通貨型ステーブルコインの扱い等に関する検討を進めている。
4.ステーブルコインに対する FMI 原則の適用 (p32)
ところで、図表1の図はとても有用ではないだろうか。

参考: