Azureのインフラコンポーネントの開発はRsutで行われている。セキュアでありながらスケールさせるためにRustの実装が非常に有効だった。Mark Russinovich氏がCTOの権限で「C++を使用しない」と宣言し、特にハードウェアオフロードの部分で非常に大きな効果があった。
… this is a place where we’ve got agents for networking and storage as as well as agents to support the management of the server many of those components had originally been written in C/C++ because this system code can’t tolerate garbage collecting for a lot of those kinds of functionality so I declared a few years ago in whatever Authority I have as CTO to say no more C/C++
16:20付近
ここだけ切り取るのは語弊があるが。
特にセキュアなコードが要求される低レイヤーのコンポーネントからRustに書き換え、かなり満足のいく結果が得られているとしている。Azureだけでなく、Windowsのセキュリティクリティカルなコンポーネントや、近似最近傍探索アルゴリズムの実装でも、Rustで実装されたものがリリースされている。
終盤では、耐量子暗号アルゴリズムやGraph-based RAGの実装でのRsutの活用を紹介している。
最近読んだ「エンジニアリング統括責任者の手引き1」に、エンジニアが真に取り組むべき課題を診断し、取り組むための指針を決定し、実行せよ、と書かれていた。その例として、「キャッシュフローを最重要視、キャッシュフローを痛める採用は最重要タスク以外は控える」とか、「プラットフォームエンジニア対アプリケーションエンジニアの比率を1:4にする」とかが紹介されていた。Azure CTOの「C/C++を使用しない」という宣言も、Azureがスケールするために必要な戦略で、統括者としての責務を果たしていてすごい、という感想。