数値を一人歩きさせるのも良くないが、汎用モデルの定義で\(10^{25}\)みたいな基準を入れるのは(参考メモ: EU AI ActとCoP )、ブリュッセル効果というやつでは1。
ブリュッセル効果とは、EUが制定した規制や基準が、EU域外にも波及し、事実上のグローバルスタンダードになる現象をさす2。環境・気候変動分野に対する規制や、データ保護・プライバシー関連で特に多い印象。AI関連もそうなるのだろうか。EU規制は良くも悪くも注視せざるを得ないのだろう。
ブリュッセル効果の話題として、ダイキンの取り組みが非常に興味深かった。5年間に渡り関係省庁や現地工場に働きかけ、政府とwin-winな規制作りを行なったとのこと。
記事ではダイキンの事例とともに、外国政府や国際機関のルール作りに関与する日本企業が少ないことや、規制により市場が消失するリスクが紹介されている。
EUの規制は、国際的な発信力の大きさや域内の巨大市場をてこに、世界各国のルールづくりに影響を及ぼす側面があり、「ブリュッセル効果」と呼ばれてきた。
ただ、地経学研究所(東京・港)の鈴木一人所長は「EUはいまだにルールをつくる能力が高いものの、ルールメーカーとしての影響力はむしろ衰えている」と指摘する。
まさにその名の通りなセミナーが定期的に開催されている: ブリュッセル効果への対応:日本企業はEU-AI法にどう備えるべきか5 - 東京カレッジ ↩︎