Googleの親会社であるAlphabetの2025Q2の決算報告では、広告事業の堅調な伸びを示していた。AI Overviewにより広告クリックへの流量が減っているのではないか、というレポートをいくつか見たが、きっちり防衛策が講じているらしい。そのAI Overviewにもいつの間にやら広告が入るようになっていたし。

Googleは、Chromeの開発やAndroid買収で、ウェブトラフィックトレンドの大きなトレンド変遷を乗り切ったきた。今のAI時代はこれまでにない深刻な脅威であることは間違いないが、さらなるデータセンターへの投資やGemini開発などで、大きな打撃を受けずに乗り切れるのではないか。とはWSJのコラム。

とはいえ、検索をベースとしたブラウジングは何かしら形を変えるだろう。とは日経新聞の記事。

上記記事ではAI Overviewによるコンバージョンの低下を確認した実験が紹介されているが、そもそも広告トラフィックはどうなっているのか。Tinuitiの定点観測レポートを見ると、有料広告クリックは依然増加しているが、増加率自体は鈍化しているらしい。ショッピング広告は顕著に増加しているが、テキスト広告は減速。p11、Paid Searchの章より。

チャット形式での検索に最適化するのを、GEO(Generative Engine Optimization)と呼ぶ。構造化されたコンテンツ、スキーママークアップ(JSON-LD)、E-E-A-T原則1などはSEOと共通だが、FAQ形式だったり、統計・データを明示していると、よりポイントが高いらしい。逆にページ読み込み速度や他サイトからのリンク数は相対的に低いとか。


  1. 経験(Experience)、専門性(Expertize)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字。Googleの検索品質ガイドラインに定義されており、「信頼できる情報源」として認識されるための指標 ↩︎