オープン化とは、企業間で情報を共有することとして、この情報はどのようにして仕様が決まっていくのか。「プラットフォーム企業のグローバル戦略」では、この企業間での標準化を「オープン標準」と呼び、以下の3つに分類している。p5,6より引用。
デファクト標準
市場に自然に広く使われることで、事実上の標準となる。1社または少数企業が主導し、製品や技術が圧倒的に普及すると成立する。個別企業が決定し、消費者が選択するので、標準の設定も普及の市場のプロセスをたどる、と言える。
デジュリ標準
公的機関が正式に制定する法的・制度的な標準。ISO、JISなどの標準化期間が審議あるいは投票などで制定する。合議で決まり、法的化それに近い形で普及していくので、標準の設定も普及も非市場プロセスをたどる、と言える。
コンセンサス標準
業界団体やフォーラムで企業間の合意形成により策定される標準。コンソーシアムやフォーラムで議論・投票して成立し、消費者が選択するので、標準の設定は非市場プロセス、普及は市場プロセスをたどる、と言える。
Markdown(仕様に関するメモ)は、markdown.pl
をベースに各社が独自採用している状況、と解釈するならデファクト標準で、CommonMarkがうまくいっていると解釈するならコンセンサス標準、と言える。