リマニファクチャリングとは、使用済み製品を回収し、分解→洗浄→部品交換→再組立→性能検査を経て、新品同様の品質に復元するプロセスのこと1。修理する権利(メモ)が広まることと、リマニファクチャリングの実現性は大きく関係する。
日経ビジネスが「リマニファクチャリング」特集を組んでいた。1回目はiPhoneで、新素材の接着剤や取り外し前提のカバー、内部の保護板などが紹介されている。また記事の最後には、フランスで導入されている「修理しやすさ指標」が開設されている。
第6回の、パナソニックの取り組みが面白かった
製品から部品を取り出して再利用するリマニにおいて、ベースとなるのが、製品の「分解のしやすさ」。それを見える化するのが、分解CPSだ。製品情報を入力すると、分解動作をシミュレーションし、解体にかかる時間や動作を算出できる。
記事ではエアコンの室外機の例だが、同様に分解しやすさがが必要な家電に、ドラム式洗濯機があると思う。「修理する権利」では、その修理の難易度の高さが指摘されていた。
シールの破損によって水が侵入し、やがてベアリングが作動しなくなってしまうのだ。ベアリングの交換は一般的にさほど高くなく、わずか四〇ドルほどだ。ところが、ドラムの取り外しと機械の組み立てが必要になるために、大きな労力を要する。修理費はたいてい、買い替えと同じくらいかかってしまう。なかには、ベアリングだけの交換ができない機種もある。…ドラムは通常ステンレス製だが、背後のスパイダーアームはたいてい、洗剤に触れると腐食する安価なアルミニウム合金でできている。その多くは、たった数年使用しただけで崩壊し始める。ベアリングと同じく、スパイダーアームの交換にはドラム部分の交換が伴う場合がある。
修理する権利 第4章 修理を阻む戦略
ウェブには、素人向け分解清掃の解説がいくつかあった2、清掃はさておき修理は、素人には難しそう、という印象