先日本屋で買ってしまった「地球の歩き方 オルカン」(メモ)の隣に置いてあって、つい手に取ってしまい、つい買ってしまった。ちなみにムー本誌は買ったことはない。本書が発売されたのは去年の4月。
ピラミッド、UFO、怨霊、神話、妖怪と、いろいろな切り口がある。真面目な観光案内の中に、「ムー」というコラムが挟まる形式で、現実の話と作り話想像力を刺激する話で読み分けられる。UFOの里で知られる福島県千貫森は実はピラミッド(人工物)で、山頂の地下にある空洞は異世界につながる亜空間ゲートらしい(p145)。
パラレルワールドの歩き方という章に、はい=ウォ、そうです=シカリ、いいえ=イナ、みたいな古代日本語が紹介されている(p368)。奈良時代ごろの日本をもとに、と書かれているので、上代日本語の言い回しだろう。奈良時代は平仮名はなくて、日本語の音に漢字を当てている万葉仮名で記録されていた。その漢字の読まれ方を調べることで、当時の発音を予測することができる。例えば、「は」は「波」が当てられ、波は古代中国語では「パァ」のため、は行の発音はパ行だった可能性が高いとされている。感動を表す「あはれ」は「アパレ」と読まれていた。
p370の度量衡の単位一覧と変換表は、地味に便利ではなかろうか。頑なにヤードポンド法を続けるアメリカは不便だと思うけど、日本も土地を坪単位でコミュニケーションするので、あまり他人のことは言えない。