モノの値段の変化に何かしらの注釈をつけたいときは、何んちゃらフレーションという造語を作るらしい。

物価指標と日銀の判断がずれているという日経新聞の記事1で、Skimplfationという表現を知る。サービスの質を落とすことでコストを削減し、価格を維持する現象のことを指すらしい。価格は同じでも顧客満足度は落ちるので、実質的な値上げと解釈できる。Skimpとはケチるの意味。

約2年前にBBCが報じていた。

他にも何ちゃらフレーションという言い方があるのか調べたところ、Greedflationというのもあった2。企業がコスト上昇に便乗して必要以上の値上げを行う現象のことらしい。Fakeflationというのも見かけたが、用法はまちまちで市民権を得た単語かは不明。

以前、ShrinkflationやCheapflationについてメモしていたので、改めて表にしてみる。それぞれが排反ではなく、非直交の概念だと思う。

単語意味・背景
Shrinkflation商品のサイズや量を減らして、価格は据え置くことで実質的な値上げをする手法。
Cheapflation品質の低下によって価格を維持する、または安く見せる現象。
Skimpflationサービスの質を落とすことでコストを削減し、価格は維持する現象。
Greedflation企業がインフレを口実に、必要以上に価格を引き上げる現象。