自動車関連を中心としたクレジット市場のリスクが顕在化しつつある。

アメリカの自動車ローン会社のトライカラー・ホールディングス、自動車部品メーカーのファースト・ブランズ・グループと相次ぐ破綻に対する、JPモルガンCEO Jamie Dimon曰く、こんなことは言いたくないが、という前置きの元、ゴキブリのように1つ見たらもっといる、と。

My antenna goes up when things like that happen. I probably shouldn’t say this but when you see one cockroach, there’s probably more. And so everyone should be forewarned at this point,

Jamie Dimon, JP Morgan CEO, Q3 2025 Q3 earnings cal

JPモルガン自体はアナリストの収益予想を上回る増収で、まずまずの好決算内容だったが、トライカラーの突然の経営破綻により1億7000万ドルの貸倒損失を計上している。BDC(事業開発会社)や上場プライベートクレジットファンドを要観察せよという警告もあり、決して高みの見物、というわけではなさそう。

全く関係ないけど、CockroachDBの名前の由来は「絶対に死なない」データベース(を目指す)から1。Dimon氏の喩えを深掘りしてもしょうがないけど、今後連鎖するであろう焦げ付きはしぶとく生き残り続けたりするのだろうか。