AIバブルにおける現代の錬金術。OpenAIのデータセンター等に対する投資の総額は1兆3000億ドルを超えるらしい。過去のドットコムバブルや金融工学を駆使した信用バブルの状況と類似部分があり、警鐘を鳴らす有識者は多い。「需要が供給を上回る状況が続く」と楽観的なコメントもあるが、少なくとも、OpenAIが投資計画を削減した場合は、市場に大きなインパクトとなる。

OpenAIを軸に循環する投資1
有名なコラム「ソフトウェアが世界を飲み込む2」になぞらえて、「AIがソフトウェアを飲み込む」といったコラムが散見されるが3、Building OpenAI with OpenAIはそういう方向の1つであり、マイルストーンでもあるだろう。OpenAIはまだ、他社業務ツールを駆逐するのではなく、連携するというメッセージングに苦慮している模様だけど。
カーゴカルト4のような現象が観測される、というコラムが面白かった。
同じくFinancial Timesで、AIバブルは、AI関連技術への期待感を反映した産業的バブルと、無根拠な将来価値に基づく経済的バブルの2つが同時に起こっているのではないか、というコラム
各社プレスリリース、OpenAI、NVIDIAと200兆円「循環投資」 ITバブル型錬金術に危うさ - 日本経済新聞、How OpenAI put itself at the centre of a $1tn network of dealsを参考に作成 ↩︎
Software Ate The World, AI Ate Software And Now Philosophy Is Eating AI ↩︎
外部からもたらされた物資を神聖視し、それを再び得ようと模倣的な儀式や行動をおこなった宗教的・文化的現象 > カーゴ・カルト - Wikipedia ↩︎