買ったものを紹介する動画をHaul Videoという。正確には、大量に購入した商品を紹介・レビューする動画のことで、YouTubeが登場してから間もない2008年頃より、アメリカを中心に流行した。“haul"は「運ぶ、引っ張る」のような意味で、「大量に買ったものを引っ張り出して見せる」というニュアンスから使用されている。

ちなみに、Covid long-haulerあるいは単にlong-haulerで「コロナの後遺症に長く苦しむ人」という意味らしい1

今は大量の商品紹介に限らず、TickTokやInstagramでのショート動画でも #haul のハッシュタグをつけ、マーケティング等で利用されている。インフルエンサーによる買い物の擬似体験、みたいなマーケティング的解釈をされている。ショッピング動画全般を指す、という理解でもいいのかもしれない。

たまたま見た商品紹介のショート動画に #haul というタグが付けられていて、それで知った。

このHaul Videoの増加が、ネットでの衝動買いに良い意味でも悪い意味でも寄与している、という研究がいくつかあり、CNNが紹介していた。

この記事では、インフルエンサーによるHaul Videoを始めとするショッピング動画の増加と、BNPLと呼ばれる後払い決済サービス2の普及により、特に若者に"良くない"衝動買いを促している、という指摘。


  1. 杉田 敏, 現代英語基礎語辞典 (Amazon), p233 ↩︎

  2. Buy Now, Pay Laterの略 > Buy now, pay later - Wikipedia ↩︎