短期無担保金利(オーバーナイト金利)に連動した支払いと固定金利の支払いを交換するOIS(Overnight Index Swap)の内、日銀政策決定会合間を参照期間としたOIS(日銀会合OIS)の気配値から、日銀の利上げ確率を参考値として算出することができる。東短のニュースより。

論理としては、次回会合で \(h\) の利上げが起きるか起きないか、の2通りしかないとして、その確率を \(p\) とすると、期待金利 \(F\) は

$$ F = (1-p)r_0 + p(r_0 + h) $$

つまり

$$ p = \frac{F - r_0}{h} $$

この \(F-r_0\) に前会合間との差を入れる。\(h\) は日銀の通常利上げ幅、つまり25bp(0.25%)。

無担保コールレート(オーバーナイト物)が誘導目標金利(短期金利誘導目標)に等しいとみなせば1、このコールレートを \(r_0\) とし、\(F\) に日銀会合OIS(12月限)を使っても、現時点での利上げ確率が算出できる。上記東短ニュースの現気配値との差は、無担保コールレートとほぼ一致する2

日経新聞では無担保コール翌日物金利を使用し利上げ確率のグラフを出していたが3、東短ニュースの青のグラフとおおむね一致している4

ちなみに、東短のニュースにある表とグラフは画像だが、毎日最新のデータで更新されている模様。