今回のグランプリで日本人のF1ファンが一番盛り上がったシーンは、アロンソのグッドサインではなかろうか。

スプリント

角田がレッドブル昇格後に予選でフェルスタッペンを上回るのは初らしい。そこから完璧なアシストで本人も5位入賞。その数時間後に、まさかQ1敗退の姿を見るとは思ってなかった。

本戦

タイヤ摩耗の懸念から25周という規制が入ったことで強制2ストップにより、よりピット戦略が重要となったカタールGP。チームによっては32周程度までマージンを保てる、というデータもあったらしく、レースをより動かすという商業的な側面もあったとかなかったとか。

その制約の中で、7周目という、狙ったようなタイミングでヒュルケンベルグのクラッシュによるセーフティーカーのデプロイ

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ヒュルケンベルグのクラッシュ

ヒュルケンベルグのクラッシュ1

ここでピットインしなかったマクラーレンが結果的に戦略ミスとなったわけだが、逆にこのタイミングでピットインしたチームは25周+25周の残りワンストップを強制されるため、もう1回セーフティーカーのようなインシデントがあれば、マクラーレンの圧勝だった可能性も高い2

マクラーレンもレッドブルもレース後、「みんな入るとは思わなかった」とのコメント。シュミッツは賭けに勝った、とも言える3

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シュミッツの表彰台

シュミッツの表彰台4

ちなみに、ジャーナリストのMark Hughesによれば、もし7周目のセーフティーカーがなかった場合は、非常に接戦であったと分析している5

残り1戦

さて、ノリスとフェルスタッペンの差は12ポイント、ピアストリとの差は16ポイント。ノリスは表彰台に登りさえすれば他2人の順位に関わらずチャンピオンとなる依然有利な状況だが、一時期ノリスとフェルスタッペンの差は100点以上離れていたわけで、こうして最終戦まで決まらないとは予想してなかった。

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上位3人のドライバーズポイント

上位3人のドライバーズポイント6

ところで、今日、レッドブル陣営の来年のドライバーラインナップが発表されるとか。マシンがどんなに扱いづらかったとて、フェルスタッペンの1/10のポイントも取れてない現状だと、角田の残留はほぼないんじゃないか。このブログで書く予想は大抵外れるので、あえて書くことにした。(12/4追記: 2026年の角田はテスト兼リザーブドライバーと公式アナウンス7)