ゴールドマンサックスが、バッファーファンドで有名なイノベーター・キャピタル・マネジメントの買収を発表した1

バッファーファンド(ETF)とは、なんらかのインデックス投資で下落リスクをある程度抑えつつ、アップサイドも得られるように設計されたファンド。例えば年間-10%の下落まではカバーされる代わりに、リターンも15%にキャップされる、みたいな構成。直訳すると緩衝ファンド。

バッファーETFは複雑になりがちなオルタナティブETFの中では割とわかりやすいのか2、2020年代より人気が出始めた。

仕組みとしては、毎月、S&P500などのインデックスの現在値でプットオプションを買い、同じ満期でその価格 - バッファーとなるプットオプション売る。それらプット分のコスト(プレミアム)をカバーするために、OTMコールオプションを売り、このコールが上昇のキャップとなる。

イノベーターは様々な種類のバッファーETFを提供しているが、中には下落と上昇のカバーが1:1のものや、下落のバッファーを100%保証するものも34

市場の上昇分の恩恵が限定されるため、特に長期保有には向かない、という見解。約1年前のWSJコラムより。