ちょっと前に sedentary という単語を教えてもらった。座っている状態を表す形容詞で、活動量が少ないというニュアンスが含まれるため、生活習慣やデスクワークなどの文脈で使われる。座り込みの抗議の時の座っている状態は sedentary ではなく sit-in を使う。
A sedentary lifestyle is bad for your health.
座りっぱなしの生活は健康に良くない。
座りっぱなしの姿勢、みたいな状態を1語で表せるのが面白い。ちなみに英辞郎ではレベル12だったので、難単語の1つと見てよさそう
こういう、一致する概念はあるが1対1の単語がないことを、lexical gap という1。このギャップで良く例に出されるのが brother/sister で、日本語で「(年齢の上下がない)男女の兄弟」は1語で表せないし、英語で「兄」を1語で表せない。が、そういう概念は存在する。
そういう単語はいっぱいある。英語→日本語
- punctual : きっちり時間を守る、という形容詞
- procrastinate: 意図的に、あるいは癖として、締切を先延ばしにする、という動詞
- serendipity: 偶然得られた良い結果。もうセレンディピティとしか訳せない気がする。
- wanderlust: 旅に出たい、という衝動
日本語→英語
- もったいない: wastefulにshameやregrettableなどと組み合わせて表現する
- わびさび: 美を感じる価値観、みたいなことを文脈に応じて訳すしかない。wabi-sabiで通じることもある。木漏れ日とか、そういう文化的価値観に1単語訳がないのは当然かもしれない
- 積読: unread book pileで通じるかは分からない
- めんどくさい: annoyingだとイライラしたニュアンス、hassleだともめ事っぽいニュアンスが入るので、ぴったり1語で表せることは少ない
あとは、おつかれさまとかよろしくとか、そういう挨拶系かな。
