このプロダクトは習慣化され得る可能性を秘めているか、という問いを、毎日使う歯ブラシのような存在になれるか、と言い換えた 歯ブラシテスト なる思考法がある。エイミー・ウェブが未来のトレンドをとらえるには、という文脈でこの歯ブラシテストをよく引用していた。

シグナル:未来学者が教える予測の技術 エイミー・ウェブ

この歯ブラシテストは、Shane Barker氏のコラムに依れば、Google創業者のラリー・ペイジ考案らしい。引用元のNew York Times記事は10年以上前で、ペイジ発祥説が本当かを知るのは難しいが、思考法としては大変にわかりやすい。

When deciding whether Google should spend millions or even billions of dollars in acquiring a new company, its chief executive, Larry Page, asks whether the acquisition passes the toothbrush test: Is it something you will use once or twice a day, and does it make your life better?

(Googleが新たな企業を数百万ドルから数十億ドル規模で買収すべきかどうかを判断する際、同社の最高経営責任者であるラリー・ペイジ氏は「歯ブラシテスト」と呼ばれる独自の基準を適用します。つまり、その製品は1日に1~2回使用するものであり、日常生活をより便利にするものであるか、という点です。)

In Silicon Valley, Mergers Must Meet the Toothbrush Test - The New York Times

上のコラムでも書かれているように、日常利用する新プロダクトやサービスに対して使いやすいフレームワーク。生活に溶け込んでいるかどうか、に加えて、1日に2~3回使われるか? と数値が書かれているのがポイント。数字は作っているプロダクトやサービスに応じて変えればよい。

元々の由来はベンチャー投資における判断基準とされているが、冒頭で紹介した「未来のトレンド」では「1日に2~3回使われるようなトレンドになっているかorなり得るか」という感じで、この歯ブラシテストを行う。

例えば今起きている「AIエージェントブーム」は、果たして、非エンジニアが1日に数回使うようなレベルで習慣化されるか? 今IT会社がこぞって作っているエージェントたちは、そこに入るようなものなのか? という感じでトレンドを考察していく。