a16zが"palantirization"(パランティア化)について書いていた。意訳が過ぎるが、そんな言うほど簡単じゃないぞ、という話
Palantirの強みは、カスタムワークフロー作成プロセスそのものを自社プラットフォームに組み込んでいる点にある。「プロダクトファースト」ではなく「プラットフォームファースト」とも言うべきこのアプローチで、継続的な収益性を維持する。これを真似するのは技術開発の面でも収益の面でも容易ではない。
Uber for X
一昔前、“Uber for X”(X向けのUber)のような表現が横行したの思い出す。Xは旧Twitterのことではなく、一般化の意味。2016年に未来学者エイミー・ウェブが分析したコラムを書いていた。
Uber創業者の Travis Kalanick氏はUber創業前はP2Pのファイル交換ソフトウェアでExitしており、UberもそうしたP2Pの考え方がベースとなっている。このP2Pベースの技術がヒトのニーズと結びついたことが、Uberが切り開いたライドシェアリングというビジネスである。
数々の"Uber for X"を標榜するスタートアップが登場したが、こうしたキャッチフレーズだけでトレンドと判断するのは早計である。技術変化やニーズ、持続可能性といった側面からトレンドを検証すれば、Uber的なビジネスがトレンドになったわけでなく、Uber自体が真のトレンドである。
ウェブ氏は、こうしたトレンドの本質を検証するとっかかりとして、CIPHER(Contradictions(矛盾)、 Infections(変曲)、Practices(慣行)、Hacks(工夫)、Extremes(極端)、Rarities(希少)の頭文字)の観点を挙げている。
Palantir for X
ここで改めて"palantirization"について
a16zのコラムにはPalantirの独自のアプローチと、“Palantir for X"に対する質問リストが書かれている。ここが、トレンドの本質なのかもしれない。
If you strip away the mythology, there are a few elements worth studying carefully:
- Platform-first, not project-first(プロジェクトファーストではなくプラットフォームファースト)
- Opinionated about how work should happen(業務の進め方に関する当社の明確な見解)
- Long time horizons and capital(長期的な視野と資本投資)
- A very specific market mix(極めて特殊な市場環境)
個人的には、この3.と4.が成り立つ領域を徹底的に攻めている点が特にすごいと思う。
When I meet a founder who says “we’re like Palantir for X,” the questions in my notebook look something like:
- Show me an opinionated platform boundary.(明確なプラットフォーム境界を示してください)
- Walk me through a deployment timeline.(導入スケジュールについて説明してください)
- What does year-3 margin look like on a mature customer?(成熟顧客における3年目の利益率はどのように推移するのでしょうか?)
- What breaks if you sign 50 customers next year?(来年50社と契約した場合、どこで問題が発生するでしょうか?)
- How do you decide not to customize? (来年50社と契約した場合、どこで問題が発生するでしょうか?)


