ある商品を生産するために間接的に使われた水の総量を指す バーチャルウォーター という概念がある。食べ物や製品を作る過程で使われる水=商品の裏に隠れている水を計測する。

このバーチャルウォーターを含む形で、消費・生産・汚染を含む全水利用を可視化する ウォーターフットプリント という指標がある。このウォーターフットプリントをベースに水利用の見える化を推進する Water Footprint Network (WFN) という非営利団体があり、バーチャルウォーター(正確にはウォーターフットプリント)に関する計測の基準や統計を公開している。

What is a water footprint? のページを見ると、ウォーターフットプリント考え方や、具体的なバーチャルウォーターの値が書かれている。言わずもがな、環境問題とセットで議論されることが多い。

  • グリーンウォーター(源水)、ブルーウォーター(淡水利用)、グレイウォーター(汚染希釈水)の3つの考え方から分析する
  • 牛肉1kgの生産には約15,000Lの水が必要。そのうち93%がグリーン、4%がブルー、3%がグレイ
  • これら指標は生産システムや生産地の組成、天候などによりばらつきがある

生産や製造過程に水が含まれていて、それを輸入している場合は、その商品のウォーターフットプリント計算することで、輸入バーチャルウォーターの量を算出できる。日本人1人が1年に使用する水の量は1,380㎥で、その77%は輸入、と同ページに記載されておる。日本の純輸入量は世界全体の3.4%、と日経新聞が報じている1

データセンターのバーチャルウォーター?

さて、ここで多くの関係者が指摘しているのが、世界中で乱立するデータセンターへの水利用である。データセンターの建設や運営における水利用だけでなく、そこに入れるサーバー、つまり半導体のバーチャルウォーターを含めて、持続可能な水利用の議論や研究が進んでいる23。明らかに後手に回っているのは確かだが。