AIエージェントが人間にタスクを依頼できるプラットフォーム、RentAHuman.aiがある。個人同士で仕事や依頼をやり取りする掲示板を提供するジモティーの依頼主がAI版、みたいなものだと理解している。

Meatspace(肉空間)

このRentAHummanでは、AIが存在するデジタル世界に対し、人間が存在する物理世界を Meatspace(肉空間) と呼んでいる。とてもうまいネーミングと思ったけど、かなり昔からある単語らしい。

”Meatspace"は1990年代のサイバーパンク文化や初期インターネット文化の中で生まれたスラング。サイバースペース(電脳空間)の対義語として使われていた。SF小説「ニューマンサー」などでcyberに対して"meat"を連発していたウィリアム・ギブスンが広めた、という説を見かけたが、実際の起源はよく分からない。OEDによれば少なくとも1995年には使用が確認されている1

RentAHuman

Natureが、AIに雇われる人間の走り、みたいなニュアンスでこのRentAHumanを紹介していた。

例えば機械学習のベンチマークを作る時に「どこを人手でやるべきか」みたいなのはもうAIエージェントが判断できるはず。つまりAIエージェントの性能を上げるためのデータセット作成をAIエージェン自身がデザインするとき、そのGround truthを人間に依頼する、みたいな動きは割と現実的だとは思う。ただ依頼を人減が行うかAIエージェントに行わせるかの違いで、本質的にはMechanical Turkと変わらない。

RentAHumanにて、実際にどれだけのAiエージェントが自律的に仕事を依頼しているかは不明である。当然セキュリティ的な懸念もあり、依頼されているタスクが特殊詐欺に関連している可能性は大いにあるが、そのようなチェック機構が全くない。

AIエージェントが仕事を依頼する、という構造は一見キャッチーだが、これまでプラットフォームが担ってきた安全性や責任をAIは引き受けられない、という問題の一例でもある。