# AI brain fly

従業員の業績指標として消費トークン数が参照されているらしい。そして認知の限界を超えて各種AIツールを使った結果、精神疲労を感じる人が増えている。この **Brain fly（脳疲労）** についてのレポートがHBRに上がっていた。

{{< embed url="https://hbr.org/2026/03/when-using-ai-leads-to-brain-fry" og_image="https://hbr.org/resources/images/article_assets/2026/03/Mar26_06_1053577584-1900x1069.jpg" >}}

AIが仕事を減らすどころか増やす、というレポートはいくつか上がっているが（[メモ]({{< relref "../02/17_ai_overwork" >}})）、これは精神面においてAIツール導入がどう変化させたか、というアプローチ。

* アメリカの大企業に勤めるフルタイム従業員1,488人に対し、AIツールの使用状況と、メンタル負荷やエラー率、意思決定の質、離職意向をアンケートで取得
* 特に監視（Oversight）での負荷が高く、14%がbrain flyを経験
* 逆に反復作業の代替は燃え尽き症候群は減少する
* AIツールの複数使用で疲労が悪化する。1〜2個のAIツールは生産性が向上するが、3個以上は効率が頭打ちになり、それ以上は低下する

> As employees go from using one AI tool to two simultaneously, they experience a significant increase in productivity. As they incorporate a third tool, productivity again increases, but at a lower rate. After three tools, though, productivity scores dipped. 
>
> _(従業員が1つのAIツールから2つのツールを同時に使用するようになると、生産性が著しく向上することが確認されました。 3つ目のツールを追加すると生産性は再び向上しますが、その上昇率は低下します。しかし、3つ以上のツールを同時に使用すると、生産性はむしろ低下することが判明しました。)_

* AIの利用に理解があり、具体的な指示やトレーニングを提供する環境は、精神的疲労が軽減される

多数のAIツールを高度に使いこなすスター従業員は重要かもしれないが、brain flyが引き起こす意思決定能力の低下やエラー率の増加、燃え尽き症候群予備軍の発生、などの損失はバカにならない、と。

いくつか提言が書かれているが、 **AIツールを活用した場合の期待値を明確にする** 、というのはなるほどと思った。

いくつかのメディアがこのBrain flyについて取り上げていた。

{{< embed url="https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG300YD0Q6A330C2000000/" >}}

{{< embed url="https://www.businessinsider.jp/article/2603-ai-brain-fry-study-agents-uses/" >}}

ところで、HBR記事にはメタ社では生成AIが出力したコード行数が評価に使用されている、としれっと書かれている。調べたところ、トークン消費量をモニタリングしているのは確かだが、業績指標にはまだ連動させてはいないらしい[^1][^2]。時間の問題かもしれない。

生産量は結局人間がボトルネックになっているわけだが、負荷が高いとされた管理部分もAIツールが代替しそう。そして大きな問題を起こしそう。

[^1]: [Meta Tries to Light a Fire in AI Market — The Information](https://www.theinformation.com/newsletters/the-briefing/meta-tries-light-fire-ai-market)
[^2]: [Meta CEO Mark Zuckerberg has a 'bold ask' for his engineers: Rewrite company's code so AI can...](http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/130115012.cms)

